アップライトピアノとグランドピアノ

グランドピアノ:ホールにある横型の大きなピアノ

フルコンサートピアノ:大きなホール等にあるピアノ(全長約280センチ)

セミコンサートピアノ:音楽室にあるようなタイプ(160〜190センチくらい)

★自宅に置いて練習に使うような機種では長さは180cm位です。
これは、椅子を含めて、大体畳2枚(1坪)に全て納まる大きさです。

アップライトピアノ:縦型の省スペース型
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<簡単な構造の説明>

ピアノの蓋を開けて見ると中の弦がハープのように並んで2つ入っています。
奥のほうではこの2つが上下に重なっています。
アップライトは、これらが、狭い箱の中に押し込めてあります。

アップライトピアノの構造的な問題点としては、グランドピアノがが、鍵盤を叩いた時に重力を使って戻るのに対して、アップライトはメカニックで戻します。この辺が、連打をする際、グランドが14〜16/秒に対し、アップライトが、7/秒となる為、きちんと打鍵できているのに、音が出ない理由なのです。


ピアノの購入、選定方法

全てのアップライトピアノが良くないと言っているわけではありません。構造的な問題点を書きましたが、もちろん、とても美しい音のアップライトもあります。しかも、グランドピアノより高額なアップライトですと、連打も出来る物もあります。ですから、ピアノの選定は、あくまでも、音の好み、外見の好み、予算による、といったほうが良いでしょうか。メーカーによりそれぞれ独自の特徴を持っていますから。
演奏者の立場ではどのメーカーが良い悪いはありません。
いわゆるタッチや音色・音量などの相性となりますので、実際に音を出して試してみてください。


ピアノ寿命

あくまでも理想的な保存状態にあり、定期的な調律を行なっているピアノと仮定します。(低額商品の様にピアノの骨組に使われている材料自体が良くないものはそれに値しない場合があります。)

ピアノ自体の寿命は100年以上ありますが、ピアノ内部の部品(スプリング・テープ・コード・フェルト・クロス・鹿皮など)の寿命は,おおよそ35年前後です。35年前後経ったピアノは部品類の寿命がくることであって必ずしも弾けなくなってしまうことではありません。寿命とは、張りのある音が出なくなったり早い連打が出来なくなる事も含んでいます。 ピアノ寿命といっても、整備によって、ちがってきます!!
腕のよい調律師を選ぶ事が、最も重要です。

ピアノの弦は、常に一本あたり90Kg、1台20tもの強い力がかかっているため、時間がたつにつれて、少しづつ音がくるって来てしまいます。 また、ピアノの中身は、羊毛・木材等、で作られた部品が使われています。これらが、温度、湿度などで大きな影響を受けてしまうのです。さらに細かい精密部品がな木製出作られ、使われています。
ですから、信用のおける、調律師を探してください。そして、使わなくても、長持ちさせようと思ったら、必ず、メンテナンスをしましょう。年に1〜2回は、調律しましょう。(私は、家のピアノ、全て年2回調律しています。)


製造年代 

ピアノ内部に記してある製造番号を確認しましょう。
ピアノの製造年式が判断できます。
先に述べたとおり、部品の寿命は35年前後です。
一般的に中古ピアノで流通・販売されているものの中心となるのは、20年前後経っているものです。
中古ピアノの場合は、保管状態・定期的な点検をしていたか、きちんとピアノ内部の整備・点検。
場合によっては修理などをしているかによって音の出方は違ってきます。


ピアノの管理について

室内の湿度、温度
理想的な湿度は、50%〜70%です。
一般的に湿気を避けることが広く知られていますが、実際は過乾燥もピアノに良くありません。
乾燥は、調整不良や故障の原因となります。
湿度は、錆やカビの発生、部品類の動きの妨げとなります。

理想的な温度は15度〜25度とありますが、温度変化の大小で影響を受けるようです。エアコンの風が長時間直接あたらないようにしましょう。
直射日光が当たらないようにしましょう。
外装色の変色。木部のはがれ。大幅な音の狂いが起きたり,音合わせが困難になるためです。
1年に2、3回専用ワックスを塗りましょう。ワックスは、くもりや、ひび割れなどがおきにくく、きれいな外観を長持ちさせます。

防音対策

防振材を設置する。消音機を取りつける。弱音機を取りつける。
アップライトの場合は、裏側に毛布をくっつけても、十分防音になります。
床には、厚めのカーペットをひくのも良いですね。
(グランドピアノの下には、ひいたほうがいいでしょう。)
外に響かないように、内側の壁にくっつけて配置するのも忘れずに。
それからピアノを練習する時は全ての部屋の窓がしまっている事を確認しましょう。 


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