ピアノの選び方

ピアノをはじめるにはまず、楽器から

ピアノ教室では、ピアノの選び方について教えてくれません。

楽器店の音楽教室の場合は、取り扱いしている、楽器メーカーの楽器を進められるでしょうし、
ヤマハか、カワイを買えば大丈夫です、と言う先生が多いでしょう。

その理由は??
ピアノの先生と言っても、曲やテクニックの事は良く知っていても、
ピアノの構造や、メーカーなど、授業で習う事が少ない、もしくは、習わない為
実際まったく知らない先生が多いと思います。
また、日本では、「YAMAHAでなければピアノじゃない」と言うブランド感があって、
「YAMAHA」の刻印があれば、どんな楽器でもいい、と言うのが主流でした。


楽器購入は、ピアノを習う上で大変大事な事で、生徒のやる気にもつながる為、
間違った知識の元、とんでもない楽器を選ばないように、
私の知っている範囲の説明をしたいと思います。



まず弾いてみて決めるのが1番です!
好みの音のピアノを購入しましょう。
まったく同じ音のピアノは絶対ににありません。

ピアノ自体の寿命は100年以上ありますが、
ピアノ内部の部品(スプリング・テープ・コード・フェルト・クロス・鹿皮など)の寿命は
おおよそ35年前後です。35年前後経ったピアノは部品類の寿命がくることであって
必ずしも弾けなくなってしまうことではありません。
寿命とは,音が出なくなったり早い連打が出来なくなる事も含みます。
(内部の寿命が来た時に、これらを交換すると、また何10万とかかりますが...)

調律、整備によって、寿命が変わります。信用の置ける調律師を選びましょう!
社団法人日本ピアノ調律師協会に入っている方など。

ピアノの弦は、常に一本あたり90kg、1台20tもの強い力がかかっているため、
時間の経過とともに、少しづつ音が狂って来ます。
また、ピアノの中身は、羊毛・木材等、で作られた部品が使われています。
これらが、温度、湿度などで大きな影響を受けてしまうのです。
内部には、さらに細かい精密な木製の部品が、使われています。
そして、使わなくても、長持ちさせようと思ったら、
必ず、メンテナンスをしましょう。(年に1回は、必ず調律しましょう。)

    
◎大変良いところ ○よいところ ×良くないところ ★ポイント
★私の調べた結果(2004までに)ですので、違うご意見もあるかと思います。

国産ピアノ

<YAMAHA>

★大量生産型のメーカー
★中古ピアノ市場で多い。(生産台数が多い為)
○最先端の技術の工場で徹底した合理化。

◎比較的安いものでも品質のそろった商品と言えると思います

◎あたりはずれが少ない。駆動箇所にアルミを仕様。

×個性がない。

×値引きが少ない

×売上重視、合理化のせいか、材料にパーチクルボード(合成樹脂)や、修正材を仕様。

×ヤマハはキンキンした音



<KAWAI>

★大量生産型のメーカー

★対ヤマハの意識強い(商品構成、価格もヤマハと同じ様なものが多い)

○譜面台に傷の付きにくいハードフィニッシュ塗装

○最近ではコストダウンをはかり安価なピアノも製造。

○人工象牙鍵盤のファインアイボリー鍵盤、新素材の取り入れ

★音色はヤマハが明るい音、カワイは落ち着いた音

×カワイは、こもった音

×内部のアクション(フレンジ)がプラスチック製(合成樹脂)

×他のメーカーと比べてかなり湿気に弱い?(乾燥剤等で湿気対策しましょう)



★中古ピアノ市場で多い。(生産台数が多い為)

<ディアパソン>

◎徹底的に品質重視。

○ドイツの名品「ベヒシュタイン」に似ている

現在は河合楽器に吸収され生産。

○ディアパソン独自の設計で生産。

◎上位機種では、従来通りの木製フレンジ。

◎セミ、オーダーメード的。自分の好みの音が作れる。

×展示店舗が少ない。

×良い状態の中古ディアパソンは、なかなかない。

<ボストン>

★スタインウェイ&サンズ社がデザインしたピアノだが、製造は河合楽器

○駆動箇所は、カワイと違い、木製部品。

◎値段も驚くほどは、高くはありません。

×スタインウェイの音を求めて購入するとがっかりする。

★ボストンピアノがスタインウェイに一番近い音がすると

言っている楽器店もあるようですが、

やはりスタインウェイとはまったく違うピアノです。


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私の個人的感想ですので、全ての人の意見とは合わないこともあるかと
思います。色々と、ご自分で、確かめて、お気に入りの一台を、見つけてくださいね!




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